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四維図新何凌:差分更新は地図生産体系への変革である
2013/12/26

    ナビ地図技術の研究開発の道で、四維図新はNDS地図製品とADAS高精度地図製品の開発に続き、今年の上海モーターショーにて地図差分更新を展示した。

    差分更新は、先進的な地図製作管理技術に基づき、車載通信技術との融合で実現するサービスである。データサイズがより小さく、転送スピードが速く、効率的に地図を更新できる。このサービスを使用する車両において、ACCONした時点で、現在地の地図データを確認し、高速道路及び現在地周辺20km*20km範囲の一般道路に更新があるかどうか確認し、更新があったばあい、データの更新を行う。高速道路においては、開通後1ヶ月以内に更新ができる。
現在、四維図新の差分更新サービスは、レクサスのTelematicsシステム、G-BOOKにおいて応用をはじめ、将来は他車種へのTelematicsシステムにおいても応用される予定である。

    近日、3sNewsは、四維図新副总裁、图迅丰达(四维图新とトヨタグループの合弁会社)総経理何凌氏にインタビューし、差分更新の開発背景、生産体系及未来について話を伺った。

    3sNews:差分更新システムの開発背景は?この技術は四維図新のどんな価値を与えてくれるのか?

     何凌:中国は高度成長発展段階にあり、インフラ設備も日々変化している。統計によると、わが国の高速道路は延べ8万キロにわたり、毎年1万3千キロのスピードで増加している。発達国の10%/年の変化に比べ、中国は20~30%変化している。欧米においては、車載機を一台購入したら、2年地図データを更新しなくてもそれほど差し支えないが、わが国では、ナビの間違いが大いに発生してしまう可能性がある。この背景の下、四維図新は差分更新技術をだした。 地図生産における目標はシンプルであり、「正確」、「速い」である。「正確」はデータが道路状況と一致すること、「速い」は道路変化をすばやくデータに反映することである。

    3sNews:現在、他国において差分更新技術は使われているか、未来において、この技術はわが国でどう発展するのか?

    何凌:デジタルナビ地図応用の普及率は日本が一番高く、欧米においてはそれほどではない。
アメリカは面積が広く、人口密度が低く、道路変化もそう大きくないため、ナビがなくてもそう差し支えない。欧州は道路構造が比較的シンプルであり、欧米地図メーカにおいては差分更新における必要も大きくない。この技術は日本において、2007年トヨタ自動車が初めて差分更新サービスを開始し、15万~20万ユーザをもっている。

    差分更新技術が中国における発展について、現在テレマティクスが発達していく中、差分更新は無線技術で膨大なデータ量を縮小でき、ユーザに届けることができる。こういった意味で言うと、このサービスは、車載及びモバイル端末おいても非常に価値のあるサービスである。

    3sNews:現在は、SDカードにてデータの更新も可能になっているが、四維図新の差分更新との区別は何か?

    何凌:「差分更新」の世間の理解としては、変化が発生したデータに対する更新であり、データの変化がなければ、更新はされない、との認識である。

    SDカードにて更新する方式は二つあり、全更新と局部更新区域更新がある。これは、日常活動範囲のデータについての更新である。が、この更新はやはり全量更新であり、最新データの中にまったく変化のないデータも含まれている。四維図新は更新が発生した道路だけについて更新を行う。

    この違いは、技術においての難易度も差が大きい。四維図新の全国データベースは「T」を単位に計算され、車載機の違いにより、フォーマット変換を行っている。全国のデータは10G容量である。そのため、変化のある部分のみを取り出し、もとのデータとの整合性を保つことは、非常に難しいことである。が、区域更新の場合、比較的簡単である。
 そのため、同じ「差分更新」でも、背後にある技術は大きく異なるのである。

    3sNews:差分更新技術は如何に正確に新しい道路情報をシステムに更新しているのか?

    何凌:差分更新の実現は、変化したデータの転送量を減らし、データのリアリティを実現し、地図が追及する「正確」、「速い」目標に一致している。四維図新にとって、差分更新は地図生産における、先刻道路変化をすばやく把握する点で努力をしてきた。わが国のインフラは外国みたいに整備された情報を提供することができないため、四維図新にて情報収集部を設立した。次に、どこに変化があったかを知るだけでは足りなく、外業チームの協力が必要である。会社にとって、外業採集チームは膨大なコスト投入である。四維図新は現在百台余りの外業車両があり、約700人のチーム体制になっている。この体制を整えるのは、難易度の非常に高い作業である。

    また、外業にてデータ収集後、データの登録作業が発生する。地図データのデータベースにおける点と点の間のロジックは複雑であり、正確さが求められる。今までは3ヶ月に1バージョンが生産されるが、差分更新だと、一ヶ月に1バージョン新しいデータができる。この中に含まれる技術的な難易度は非常に高く、去年第二代プラットフォーム構築において差分更新システムを考慮した修正をおこなった。
 その他にも差分更新は、地図データの編集にも難易度を高めた。地図バージョンの配布は、段階に分かれており、データ間の関連も非常に複雑であるため、技術的に非常に難易度が高い。
 差分更新技術は、生産体系についての改革であり、開発においては、国家測絵局の多大なるサポートを受け、地図の審査における周期も大幅に短縮できた。
  
  3sNews:上海モーターショーにて差分更新を紹介したとき、ユーザにとっては二年間無料、としているが、将来の営利モデルはどう考えているか?

  何凌:ユーザには2年無料サービスを提供する。ユーザは基礎地図データの料金を支払い、差分更新については費用が発生しない。変化データの蓄積により、車載機の反応速度が落ちてくるため、2年後に最新バージョンの地図データを購入することにより、二年間の無料差分更新サービスを受けられるのである。
 差分更新における初提携はトヨタ自動車である。車両メーカ別に違うフォーマットの地図データ使用のため、現在他の車両メーカ向にもサービスの提案を行っている。
   3sNews:四維図新は今後地図、ナビ関連の技術について重点をおきたい開発は?  何凌:ナビ地図においては、地図データの精度を5メートル以内に、高精度データは1メートル以内に収めたい。地図精度の高まることにより、安全運転、運転コントロールへもつながる。例えば、急カーブがあった場合、地図データが高精度であれば、ナビは事前に変速コントロールを動作させ、安全に運転することができる。その他にも大いに応用できるのである。
次に、我々はエンドユーザの要望に答え、室内ナビ技術に注目している。
 第三は、3Dの高精度地図であり、これは未来における長期目標である。 
 四維図新は総合地理情報サービス提供プロバイダであり、業界別ユーザ別に地図データに対する異なるリクエストがある。例えば、乗用車と商用車の要望は異なり、トラック運転手が気になるのは、橋の重量制限、高度制限などの情報である。そのため、あらゆる業界のリクエストを答えるためには、地図データベースをまず豊富にした上、総合サービスへ展開する。これは、四維図新のナビ地図開発における新たな目標であり、四維図新がテレマティクス領域における発展にも役立つのであろう。

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